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2007年2月 6日 (火)

外交敗北―日朝首脳会談の真実/重村智計 ~勝者は誰か~

我々は通常信じている。外交の場で成されていることは正しいと。報道されるものが全てであると。議員や官僚たちは国のため最善を尽くしていると。それはいずれや我々の生活に還元される日が来るであろうと。

否。外交の表も裏も知り尽くした筆者は述べる。外交は国のためではなく、国民のためのものであるべきであるが、その理想に追いつかない現実があると。その差を埋めるための欺瞞と虚構の内実を強く語る。

敗北というからには勝者がいる。あの日本中が湧いたかの国への電撃訪問時、我々の国はどうであったのか、かの国はどちらであったのか。さらに以前、我々が選んだはずの人たちが行ったあまりにも情けない振る舞い、外交とも呼べないお願い、依頼の数々。

当たり前のことであるが、外交とは交渉である。ネゴシエーション。政治の世界の中では、外交がもっともビジネスと近い方法論で動いている。勝者があり敗者もいる。時にそれは入れ替わる。

交渉で重要なのは何か。ひとつは交渉の継続性であり、それが信用を生む。馴合いを避けながらも、重ねた信用に勝る価値は少ない。そう考えると窓口は一つにしぼるべき、複数のチャンネルが混乱を生じる可能性に気づく。議員外交という言葉がありえないことを知る。そしてはげしく憤り、憂う。その積み重ねで膨大な時間と運命を失った人たちがいることを。

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