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2006年11月13日 (月)

ナラタージュ/島本理生 ~瑞々しさと鮮烈さ~

立っている場所によってまったく見方が異なるもの。

僕が先生の立場だったら。僕が小野君の立場だったら。

わたしが親友の立場だったら。わたしが自殺した少女の立場だったら。わたしがわたしの立場だったら。

恋愛のまっただなかにいるときは気づかないかもしれない。気づいても認められないかもしれない。でも忘れられない感触。忘れられない瑞々しい言葉の記憶。こころというものがあるのなら、作者の文章はそのこころのひだをひとつひとつほぐしていく。もう忘れていたはずの心象風景を蘇らせていく。

誰にでもある、あったはずの恋愛。人を強く傷つける。この小説の中では誰もしあわせになっていない。悲しいけれどさびしいけれど、それが鮮烈なリアル。

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