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2006年11月 9日 (木)

ビタミンF/重松清 ~「お話」の力~

少しずつもらいました。力と勇気とせつなさを。痛みと苦しさと喜びを。想い出と間違いとまっすぐな気持ちを。がんばりと本音の気持ちと愛情を。

筆者はあとがきで述べます。「お話」の力を信じること。書き手として信じ続けること。

読者も応えたい。読み手として信じること。信じ続けること。何を?この本を読んでもらったもの全てを。

振り返ればそこにいる家族。そんなに悪くない家族。ぐれてない。いじめられていない。浮気もしない。多少は色々あるけど、娘はお風呂に入ってくれないけど、息子は大学入試に失敗したけど、そんなに大きな、深い問題は抱えていないはずの家族。

けど問題の大きさ、深さは相対評価ではなく絶対評価。少女にとっての問題はつねに大きく、パパにとっての子供の問題はつねに深い。その大きさ、深さをまっすぐ見つめる。一歩まえに進む。大人には色々ある。子供にも色々ある。色々あるものに向き合って、少しでも前に進もう。少しでも家族を信じよう。そんな気持ちにさせてくれる、「お話」の力。

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ビタミンF重松 清 新潮社 2000-08 主人公たちは基本的に中年のおじさんたちで、自分とは性別も年齢も全然違う人たちなのですが、その人たちの背負っている心の重さが、どうしてこんなに自分に染みてくるんだろうと、読んでいて不思議な気持ちになるほどでした。 正直、重すぎてつらかったりもしたのですが、それぞれの短編の最後でふっと力が抜けるような、気持ちが楽になるような、そんな気持ちを味わえました。これで解決、万事オッケーというわけじゃないけれど、でも…ちょっと微笑むことができるような、そんな感... [続きを読む]

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