その日のまえに/重松清 ~小説らしい小説~
その日のまえに、すべきこと。
その日のまえに、したいこと。
その日のまえに、伝えたいこと。
その日のまえに、その日のまえに。その日が来なければよいと思うこと。
小説のような小説。フィクションのようなフィクション。フィクションであり続けてほしいフィクション。しかしいつかは誰のもとにも訪れるであろうフィクション。自分のもとに訪れる小説。
読むこと。感じること。日々、目のまえにいる人を思うこと。読み終えた僕は自分と自分のまわりを振り返る。僕のその日と、周りの人のその日のことを想う。
小説らしい小説。
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» 「その日のまえに」重松清 [本のある生活]
その日のまえに
こういう人が死ぬ設定は、苦手だ苦手だといいながら、結局読んでしまいました。だいたいの内容を知っていたので、避けてはいたのですが、重松さんが描くとどうなるんだろう、もしかしたら大丈夫かもしれないという気がしたのです。
やっぱり泣きました・....... [続きを読む]
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その日って、誰にでも訪れるんですよね・・。そう思うと何気ない日常がかけがえのないものに思えてきます。
とりあえずその日はずっと先にしてほしいものです。
投稿: june | 2006年11月 7日 (火) 12時41分